ブルーベリーひとつぶ召し上がれ

 

燐がその珍妙なネズミを見つけたのは台所でお菓子作りに勤しんでいた時であった。さっきまでオーブンに入れたパウンドケーキが焼きあがるのを今か今かと待っていたクロがいなくなったなあ、 と思っていたら、りんー!と足元で声がしたので視線を落してみれば、そこにはやっぱりクロがお座りをしていた。しかし、 燐が、あれ?と思ったのはクロにではなくて、クロが咥えていたものである。
「おい、クロ、それネズミじゃん!?」
『てーぶるのしたにいたから つかまえたぞ!』
クロは口にネズミを咥えていた。丸々ぽっちゃりした両手の平に乗りそうなぐらいのネズミであった。しかも色が緑色というかなり珍しい…少なくとも燐は緑色のネズミなんぞみたことはなかったので、そう思った。 哀れ、そのネズミは天敵のネコ(クロ)に咥えられて、ちーちー!と泣き喚いて短い手足をじたばたさせている。しかし、クロにとっては些細な抵抗のようだ。 クロはネズミを捕ってきたんだから褒めて褒めて!と言わんばかりに大きな目をぐりぐり輝かせていた。燐は、一つため息。
「だから、クロ、生き物は取ってきちゃダメだって言ったろ?」
実はこれが初めてではない。クロは今までに生きたままの生き物をどこからか捕まえてきて、別に食べるわけじゃないのに、燐にそれらを見せては、ほめてほめて!と やってくるのだ。ネコの本能故に多少仕方ないことではあるのだが、生きたままネコに捕まってじたばたするしかないネズミとかヤモリとか果てはスズメなどを見るのも忍びないので、燐は幾度となく注意はしてきた。
案の定、褒めて欲しかったのに怒られてしまって、クロはしゅんと目を潤ませる。かわいそうだが、その口元でまさに風前の灯のネズミもかわいそうである。まあクロには後でとびっきりのパウンドケーキで機嫌を直してもらうとして、 とりあえず、そのネズミを助けねばならない。燐はクロを宥めてから、その口から、ひょい、とネズミをつまみあげて救出した。
「…あれ?こいつネズミじゃない?」
そこで燐は気がついた。今までネズミだと思っていたのだが、いや、確かにネズミとは言えるのだが、このスリムさのない丸々むっちりとした体型に短いしっぽ。どう見ても普通の家ネズミではないというか、これは、
「ハムスターだ」
そうだ、ハムスターだ。ペットショップでしか見ないようなネズミの一種じゃないか。
燐に摘み上げられたそのハムスターは緑色の毛を逆立てて、ルビーのような丸い小さな目で睨み付けているようだった。ただの家ネズミならそのまま逃がしてやるだけでよかったが、 本来、野生ではいないようなハムスターとなると少し話も違ってくる。少なくとも燐は野生のハムスターなんぞ見たことがないので、 誰かに飼われていたものが逃げ出して何故か旧男子寮の台所まで迷いこんでしまったという可能性が高い。しかし、一体誰が飼っているというのだろうか。 この寮には雪男と燐の二人しかいないので、まずここのハムスターじゃない。じゃあ、新男子寮か女子寮にいる誰かだろうか。でも寮ってペットOKだったかな?ハムスターぐらいの小動物ならいいのだろうか。
「なあ、おまえどこの子だ?」
とりあえず、摘み上げていたハムスターをテーブルの上に、ちょん、と置いてみた。さっきまで命の危機にあったというのに、ハムスターは意外と落ち着いていて、 背を伸ばして燐を見上げているばかりで、逃げる気配がない。ふんふん、と鼻先をひくつかせ、ぴくぴくを長いヒゲを動かしていた。
おお、かわいいな。と燐は素直にそう思う。ネコとかイヌにはない、また違った種類のかわいさがある。小さいし、丸っこいし、ふわふわしてるし。 何より手の平に包めるサイズというのが妙な庇護欲をそそるのだ。しかもこのハムスター、色が緑ということだけではなく、何故か頭のてっぺんの毛だけ、ぴーん、とアンテナみたいに立っているではないか。 寝癖だろうか。燐はなんだか触ってみたくなってしまい、そのトンガリ頭に指を伸ばしたとき。
「いてっ!」
がぶり。噛まれた。げっ歯類独特の長い鋭い前歯で。ちー!と燐を拒絶するように鳴くと、赤い目でにらんでくる。なんだかハムスターなのに迫力がある気がするのは気のせいか。
「いってなあ!おまえ何すんだよ、しつけのなってねえハムスターだ!」
すぐに指を離させたので大したことはなかったが、指先から、ぷつぷつ、と赤い血が滲み出していた。燐が睨み返してみれば、ぢいぢい!と鳴くハムスター。 しばし威嚇(?)しあっていた一人と一匹だったが。それはクロの、「りん けーきこげちゃうぞ!」という叫びで我に返った。慌ててオーブンを開けて、焦げる直前だった パウンドケーキを取り出す。
「うお、あっぶねー、ギリギリセーフ!」
ふわん。台所に焼きたてのパウンドケーキの香が満ちる。ちなみにただのパウンドケーキではなく、ブルーベリーや他のフルーツもたっぷり混ぜ込んであるものなので甘酸っぱい匂いも立ち込める。 クロが思わずヨダレを垂らしてしまったぐらいだ。
『りんー!はやくはやく!』
「まってろ、まずはちょっと冷ましてからな…あ、そうだ、さっき焼いたやつはもう冷めてるだろうから、そっち先に食うか」
作っていたケーキはこれ一個だけではなかった。クロがつまみ食いしないように、棚の中で冷ましておいたバナナを混ぜ込んだパウンドケーキとハーブのクッキーもある。燐は棚からまずそちらを取り出してテーブルに置いた。 いい感じに冷めている。クロが、はやくはやく!と急かす中、まずはバナナたっぷりのケーキを切って、一切れクロに、もう一切れは自分で食べた。
ふんわり、と甘いケーキとバナナの甘さがいい感じに口の中で交じり合う。思わず頬も緩んでしまうというものだ。お菓子作りは今までそれほどしたことはなかったし、料理と違って繊細な作業をする必要があるのだが、 やってみれば我ながら美味くできたと思う。りんおいしいー!とクロもご満悦だ。
「…お、なんだ?おまえも食いてーの?」
見ればケーキとクッキーの側に例のハムスターが近づいてきて、ふんふん、鼻を鳴らしていた。ぴくぴくとヒゲも動かして、今にもケーキにかじりつきそう…というか本当にかじりつこうとしたので、燐は、慌てて皿ごとケーキを取り上げた。 ちー!とハムスターの怒ったような鳴き声。
「おいおい、待てって!いくらなんでもハムスターにケーキ丸かじりなんてさせらんねーだろ!?今、切ってやるから!」
先ほど指をかじられたわけだが、ハムスター相手にいつまでも怒っているのもあれだし、急に触ろうとしたからびっくりしたのかもしれない。と燐は噛み付かれたことは忘れることにして、 ハムスターの食べやすいように小さくケーキをちぎって、目の前に置いてあげた。ハムスターは小さな前足でそれをとって、食べた。かじかじかじかじかじ。忙しなく口を動かして。
「うわー、こいつかわいいなー…」
小さな前足で器用にケーキをのかけらを持ちながら、もひもひもひもひ、と一身に必死にケーキを食べる小さな生き物。燐は今までネコやイヌはともかく、ここまで小さな生き物に構ったことがないため、 まさに未知のかわいさであった。なにこいつ、マジ、かわいい。よくみたら腹もぷよぷよだし。ちょっと我慢できなくなって、丸い背中を指先でそっと撫でてみる。 もふもふふわふわ。触り心地が繊細だ。ハムスターはケーキを食うのに夢中で触られていることに気付いてないというか、もうどうでもいいみたいだった。このハムスターの小さな小さな脳みそは、 ケーキのことしか考えてはいないだろう。
「なあ、こっちも食うか?」
そういえばハーブのクッキーもあった、と燐は一枚手に取って、ハムスターの目の前に掲げてみる。ハムスターは残りのケーキをさっさと頬袋に詰め込んでしまうと、すぐにクッキーにもかじりついた。 がぶ。がしがしがしがし。クッキーも気に入ってくれたようで無心にかじっている。
『りんー おれもおれも くっきー!』
「あーわかったわかった待ってな」
「あと、私にもください」
「おう、わかったって、待って…」
おや?クロのものではない声が一つ。足元を見てみれば、白いイヌが一匹、尻尾をふりふりしながら燐を見上げていた。首元には水玉ピンクのスカーフ。こちらは謎のハムスターのように問うまでもない。
「…メフィスト、なにやってんだ…」
「いやあ、近くまで来たらとてもいい香りがしましてね」
語尾に星のマークでもつけそうな軽い口調で、イヌ、もとい、メフィスト・フェレスは、ひょい、と床からイスに乗り上げた。ふんふん、と鼻を動かしてテーブルの上にあるおいしそうな(実際美味い)パウンドケーキとクッキーに尻尾を振ったあと、 …がじがじがじ、とクッキーをかじるハムスターを見て、ため息一つ。
「やはりここにいたか」
「あ?なに、このハムスターおまえのペットなの?」
イヌがハムスターをペットにするなど、某黄色いイヌをペットにしている某ネズミみたいな珍妙なことを…と思ったがメフィストは元々というか本来は人型なので、ハムスターペットにするなどまあありえる話ではあろう。 燐のその視線を見抜いたかのように、ぼふん、と煙を上げてイヌは本来のメフィストの姿に戻った。ばさばさ靡いたマントが邪魔だったので、かわいいイヌのままでよかったのに、と燐はこっそり思う。
「どうもすみませんでした。ちょっと目を離した隙に逃げ出してましてね。まったくまったく」
「ほんとだぜ、ハムスターなんてその辺うろうろしてるわけねーから、飼い主探さねーとって思ってたんだぞ」
おまけに右のひとさし指も噛まれたし、と飼い主に文句を言えば、それは失礼しました、と軽く頭を下げられた。
「まあ、もう治ってるからいーけど」
ハムスターのしたことに対していつまでもうだうだ言っているのも情けないことなので、この話はもうお終い、 とした燐だったがメフィストは何故か不機嫌そうにちょっとだけ眉をよせると、燐の隙を狙って噛まれたといっていた右の人差し指を手に取って、
「ひぎゃあああ、てめー何やってやがるー!」
「何って消毒です、消毒」
あろうことかハムスターに噛まれて歯型のついているその指を、長い舌で、ぺろり、である。燐が、ぎょっとなって固まってしまった隙に、またぺろり。 もう一度、ひやあああ、と悲鳴を上げた。ざらりとした感触がなんともキモチワルイ。確かに小さい頃は消毒だといって傷口を舐めてみたりしたことはあったけれど!
燐はその怪力を駆使して全力で手を振り切った。
「なななななにが消毒だ!?そういうのほんとはえーせーじょうよくねえから怪我とかの手当てはぜってえ雪男以外にさせちゃダメだって、雪男言ってたんだぞ!」
すでに予防線を張っていた燐の弟にメフィストは内心、ち、っと舌打ちをする。しかしまあ「ハムスター」の噛んだ箇所を上塗りできただけでよしとしよう。ここで強引に押し切って本当に逃げられてしまっては本末転倒である。 なのでメフィストはテーブルの上の菓子に話題を変えることにした。
「ところで…何故、こんなにお菓子を作ったんですか?」
燐は人差し指を布巾でごしごし拭きながら(何気に傷つく)微妙にメフィストを警戒しつつ、答える。
「…雪男が、しえみの母さんから「いつも娘が御世話になってます」って言われてフルーツとかハーブの盛り合わせを貰ったんだよ。そのまま食べてもよかったけど、せっかくたくさんあるし、二人じゃ食べきれねーし、 ケーキとかクッキーにしてみてもいいかなって思ってさ。パウンドケーキって意外と保存が効くからな」
「ほうほう、あなたは料理だけじゃなくて菓子も作るんですね」
「…まあ、そんなにやったことねーけど…」
ちらり、と自分の作った菓子に対して不安そうな視線。クロとハムスターは夢中で食べているし、自分で食ってみても美味かったとか思ったが、実際他人に食べてみてもらうとどうなのかまだかわらない。 雪男は夜にしか帰ってこないし。と燐のそんな不安そうな視線にメフィストは、にや、と笑うと切りそろえられていたバナナパウンドケーキを一切れ、
「いただいても?」
「おう、別にいいぜ」
一度許可を貰ってから、きちんとフォークを使って一口、ぱくり。
「うむ、これはこれは…非常においしいですよ。バナナとケーキの割合が最高だ…。ほうー私がよく食べているブランドのパウンドケーキより美味しいかもしれませんね」
決してお世辞ではなくて本当にそう思ったメフィストだった。ふんわりやわらかなのに歯ごたえもあり。しっとりとしていて、バナナの香もほどよい。
「そ、そうか?」
へへ、と笑って照れている燐にさらに、おいしいおいしい、と言ってやれば微妙に頬を赤くさせていく。決して暑い中お菓子つくりに勤しんでいたというだけではないだろう。 髪留めで前髪を上げていて、覗いている額に少し汗が浮いていた。ここで汗流れてますよ、と言って紳士らしくハンカチで拭ってやろうかな、と思ったメフィストだったが、それはハムスターの、ちぃちぃ、という鳴き声で阻まれてしまった。
「お、なんだ?っておまえもうクッキー食っちまったの?」
クッキーもかけらを与えただけだったので、まだ足りないのか、緑色のハムスターは鼻をひくつかせながケーキをねだっているようだ。もう一度、ケーキを小さく切ってやって与えてみる。もふもふもふ。 よく食うハムスターである。
「おーわーかわいいなー…俺も小さい動物飼いたいかも…」
『りんー!おれがいるのになんでだ!?』
「あー例えばだってクロ!おまえがいるのに他の動物は寮には入れねえよ!」
機嫌を損ねそうなクロのために、もう一切れだけケーキを与える。クロのことも考えて砂糖を少なめにしておいてよかった。クロはそっちに夢中になってすぐに怒ったことを忘れてしまったが、そんな単純な脳みそをしていないのはメフィストである。 燐の発言に「…なに?」と口の端をひくつかせた。件のハムスターは夢中でケーキを食って、残りは頬袋がぽんぽこりんになるまで詰め込む。食い意地の張っているハムスターである。 ぽんぽんに膨らんだ頬がちょっと間抜けでかわいらしい。思わずその頬に指を伸ばして触れてみれば、先ほどとは違ってなんだかご機嫌な様子でハムスターは燐に撫でられたではないか。ぷっくりした頬袋の感触が心地いい。 そして、なんとハムスターは鼻先を燐の指先にぐりぐりと撫でるように押し付けてきた。ああ、もう、かわいい。ルビーのような小さな赤い目。なんとなくキラキラして、 燐を見上げていた。まるで、おまえになら飼われてもいい、と言っているような気がするのは気のせいだろうけど、かわいい。
と、そんなハムスターをつついて遊ぼうとしていれば、ひょい、とそのハムスターをメフィストが摘み上げた。ちー!と叫ぶハムスター。
「あ、おい」
「さて、長居してしまいましたし、私はこの辺で失礼しますね。ケーキ、ごちそうさまでした。こいつを預かってくれていてありがとうございました…もう連れて帰りますので」
と言って、胸のポケットにハムスターを押し込んでしまう。ちー、ちー、ときっとケーキが食いたいのか、切ないハムスターの鳴き声。ちょっとかわいそうかなあ、と燐は思ったがうちはクロがいるのでネズミ類とかは飼えないし、 何よりメフィストが飼い主なのである。とりあえず、飼い主が見付かってよかったではないか。
「では、名残惜しいですけど、これで」
「あ、ちょっと待てよ」
メフィストを引き止めて、燐はさっき焼き上げたばかりでまだほんのりあったかいフルーツパウンドケーキの方を取り出して、半分にだけ切った。それを適当にだがラップで包んで、きょとん、としているメフィストに押し付ける。
「あの、これ」
「作りすぎちまったし、半分だけどやるよ。そっちはバナナ以外のフルーツ。ブルーベリーのやつとリンゴのやつ。よければ食えよ。そのハムスターもまだ食いたそうだしさ」
ポケットから顔だけ出していたハムスターのとんがり頭を撫でて、燐は、にか、っと笑ってみせる。心なしかハムスターが、きゅう、とまるでメスに求愛するオスのように鳴いた気がしたのは…メフィストの悪魔的な聴覚が捕らえた限り、気のせいではない。 絶対今こいつ求愛しようとした。メフィストは米神に浮かぶ青筋を自覚しながら、ハムスターの顔をポケットに押しこんで、
「では、せっかくですので、いただきますね…このお礼はいつか」
と妙に色気のある声で含ませるように呟いたのだが、まだまだ花よりお菓子、ぶっちゃけお菓子より元になるものを!という燐は、
「礼なら小遣いアップな!」
という発言で見事、メフィストを肩透かしさせてみせるのであった。
真夏なのに彼の春は遠い。彼って?それは道化の悪魔の方である。







理事長室にて。
「まったく…急にいなくなっているから、てっきり奥村燐に報復でもしにいったのかと思って様子を伺ってみれば…おまえ何餌付けをされているんだ」
重厚なデスクの上に緑のハムスター。聞こえてるはずだしこちらの言葉の意味も、もちろんわかっているはずなのに、頬袋にためこんだケーキとクッキーを取り出して、かかかかかか!と食っている最中である。ほうー今はハムスターだから無視を決め込んでみせるというか。 ちーちー!なんてネズミ言葉ではなくてテレパシーのごとく意思疎通もできるくせに。
メフィストが燐にもらったフルーツパウンドケーキを一切れさっそく切り出すと、案の定、あれだけ食ったというのに、もっと食べさせて、と言わんばかりに鳴いてくるハムスター。
「散々、食っておいて、おまけにかわいいかわいいと撫でられておいて、まだ奥村燐のケーキを食うか。ふーん…まあそこまでいうなら、少し分けでやってもいいぞ」
とメフィストはわざとケーキの中のブルーベリーひとつぶだけを器用に取り出して、ハムスターに与えた。ハムスターは、一瞬、む、っと不満そうに首をかしげたが、甘く煮詰めたブルーベリーの香もなかなか。 もちゅもちゅ、とそれを食う。よし、ひとつぶのブルーベリーに夢中になっているうちに、とメフィストはフォークを動かした。
まったく腹が立つ。そしてちょっと羨ましい…。自分も今度、奥村燐の前に出てくるときはイヌではなくハムスターにでも化けてみようか。かわいいかわいいって愛でられて甘いケーキとクッキーを与えられる、奥村燐に世話されるなんて…うわ、 想像しただけで、滾る。とメフィストが妄想にふけっている間に、とっととブルーベリーを食べてしまったハムスターはさらにケーキをねだってくるが、そうは問屋がおろさない!

おまえには一粒程度で充分だっ!

メフィストは紳士らしからぬほどの大口を開けて、さっさと残りのケーキを胃袋に収めてしまったのだった。



ずるいです、兄上ーーーー!!!!



というハムスター…もといアマイモンの叫びが理事長室に響いた。











2011.8.16
だーいすきなのはー燐くんのお菓子ー♪