ぼたぼた。側頭部から血が流れてそれがしえみの和服を汚してしまい、しえみがしきりに、燐、燐!と泣きながら言っている。ああごめんしえみ、そんな
驚かせたかったんじゃなかったのに。雪男にも前言われてたのにな、手段がなくなったら体を使ってなんとかするのは止めたほうがいい、って。ほんと
そうだな、おまえの言う通りだ。でも、全然大したことねえから。ちょっとぼんやりするだけで。
「…兄さん…!?」
あ、やべ、雪男がきちまった。あー…なんか久しぶりだよな、おまえの声まともに聞くの。ごめん、ほんと、俺。おまえに謝らないと、あやまらない、と。
でも、俺は、やっぱりさ---------------
炎を出していないはずなのに、頭の奥で、ごうごう、燃える青を見た気がした。
2011.6.8